第23回超伝導科学技術賞「超伝導科学技術賞」の受賞
公開日: 2019/04/15
主催
受賞名
高温超伝導線材をNMRマグネットに適用することで、超1 GHz (23.5 T)高磁場NMRや、液体ヘリウムを必要としないNMRが実現できる。しかしながら、NMRマグネットで強く求められる永久電流運転のために欠かせない高温超伝導線材間の超伝導接合技術の確立が、技術面での大きな課題として残されていた。
受賞者らは、マグネットに適用可能なREBCO線材間の超伝導接合技術を開発した。さらに、開発した接合技術を用いて永久電流運転されている内挿REBCOマグネット中でのNMR計測に成功し、高温超伝導線材がNMRマグネット用途でも適用できることを実証した。
以上の成果は、高温超伝導線材間の超伝導接合技術確立という高温超伝導マグネット分野における重要課題を克服した歴史的なものであるとともに、高温超伝導線材の永久電流応用を発展させる顕著な業績であり、超伝導科学技術賞にふさわしい。
受賞年月日
2019年4月15日(月)
題目
REBCO線材間の超伝導接合とそれを用いた永久電流NMRの開発
受賞者名
蜂谷 健一 (株式会社JEOL RESONANCE 技術部 開発グループ 第1チーム)
※住友電気工業株式会社、理化学研究所、ジャパンスーパーコンダクタテクノロジー株式会社、株式会社JEOL RESONANCEの共同研究グループによる受賞
