~もっとみんなの身近なツールへ~ 新型電子顕微鏡JEM-120iを販売開始
公開日: 2024/05/30
日本電子株式会社 (代表取締役社長兼CEO 大井 泉) は、『Compact』、『Easy To Use』、 『Expandable』をコンセプトとする新型電子顕微鏡JEM-120iを開発し、2024年5月30日より販売を開始します。
電子顕微鏡はバイオテクノロジーからナノテクノロジー、ポリマー、最先端材料に至る幅広い分野で活用されています。分野の広がりに合わせて、ユーザーの裾野も拡大しており、研究や検査業務における身近なツールが求められています。JEM-120iはそのようなニーズに応えるため、初心者・熟練者を問わず、操作からメンテナンスまで簡単に使える次世代の顕微鏡へと進化しました。
主な特長
Compact
一新された外観と設置場所を選ばないデザインを採用しました。装置床面積を従来比50%以上低減し、空間を占有する体積は従来比3分の1以下で、空間を有効に活用できます。装置高さは1,800 mm以下となり、設置室を選ばない装置となっています。
Easy to Use
TEM 制御系の見直しと絞りの自動化により、倍率モードの切り替えおよび絞りの選択が不要となりました。低倍率から高倍率までシームレスに観察を行うことができます。
試料挿入から観察終了まで、4つのステップで完了します。試料ホルダー挿入後、スタートボタンのクリックにより、昇圧やビームON などの観察準備操作を自動で行います。同時に広域画像も撮影するので、目的の視野をクリックするだけでステージ移動が完了します。標準搭載の「Butler モード」がデータ取得をアシストしてくれるので、初心者でも簡単にデータを取得することができます。
Expandable
標準搭載の多機能カメラに加え、より画素数の高いボトムマウントカメラをオプションで選択することができます。
装置構成にかかわらず、走査像観察機能 (STEM)、元素分析機能 (EDS)、クライオ観察機能などのアタッチメントを適用することができます。時代とともに変わる顕微鏡のニーズに合わせて、装置をいつでも拡張することができます。
ハイエンド機種で実績を重ねたスクリプティング機能 (PyJEM) により、自動化のアルゴリズム作成を行うことができます。自動化により、装置の稼働率を上げ、データのアウトプット効率を向上させることができます。
主な仕様
分解能 | 0.2 nm (HC)※1, 0.14 nm (HR)※2 |
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加速電圧 | 20-120 kV |
倍率 | 50-1,200,000 (HC) ※1, 50-1,500,000 (HR)※2 |
標準カメラ | 自社製CMOSカメラ(NeoView) 4M pixel, 30 fps 視野探し / 調整 / 記録 |
オプションカメラ | 自社製CMOSカメラ (SightSKY) 19M pixel, 58 fps その他の他社製カメラも装着可能 |
本体寸法 | 幅840 mm / 奥行1,734 mm / 高1,782 mm |
1 (HC) : ハイコントラスト構成
2 (HR) : 高分解能構成

本体標準価格
¥61,600,000~
販売予定台数
70台 / 年間
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製品情報