特長
Markes社のサーマルディソープション (TD) システムにヘッドスペース (HS)、SPME、HiSorbの前処理ツールを組み合わせ、マルチモードサンプリングと試料濃縮を可能にしたシステムです。食品中の香気分析や材料中のVOCs、SVOCs分析に威力を発揮します。
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1. マルチモードサンプリング
HS ⇔ SPME ⇔ HiSorb ⇔ TD サンプリングモードへの自動切替が可能
2. Trapモード
-30°Cの電子冷却による2次濃縮によりHS、SPME、HiSorbにサンプリングした試料をフォーカシングトラップに捕集し、高感度な分析が可能
3. Enrichmentモード
サンプリングした試料を複数回フォーカシングトラップに捕集し、さらなる高感度化を実現
4. 再捕集機能
HS、SPME、HiSorb、TD全てのサンプリングモードで捕集管へ再捕集が可能
仕様・オプション
TF-SPME
カーボンメッシュにSPMEの固相を含浸させたTF-SPMEは、新たなSorptive Extraction (収着抽出) のツールとして極微量のVOC、SVOCのサンプリングに威力を発揮します。
従来のSPMEよりも大きな表面積と100倍以上の固相ボリューム
標準的な加熱脱着用チューブに対応
幅広い化合物に対応する固相を用意
PDMS : non-polar VOCs & SVOCs
PDMS/CAR : VVOCs
PDMS/DVB : VOCsやSVOCsの一般的な分析
PDMS/HLB : より広範囲な極性と非極性化合物分析
TF-SPMEによるブドウジュースの香気成分 (浸漬抽出 3時間)
μ-CTE (マイクロチャンバー / 加熱抽出装置)
材料から放出される放散ガスや食品中のフレーバーをマイクロチャンバーを用いることで効率的に捕集できるオプションです。加熱したチャンバーにガスを通気し、発生するアウトガスをサンプリングします。
µ-CTE120 | µ-CTE250 | |
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温度範囲 | 水銀キセノンランプ | キセノンランプ |
チャンバー数 | 6 | 4 |
チャンバー容量 | 44 mL | 114 mL |
ガス | 乾燥空気または窒素 |
長所、短所
+ : 高感度な分析が可能
+ : 低沸点から高沸点化合物のサンプリングが容易
- : サンプリング試料の大きさに制限がある
材料中のアウトガス分析では一般的なサンプリング方法。