AccuTOF™ LCシリーズの第4世代機 AccuTOF™ LC-Expressは、マルチイオン化・堅牢性・容易なメンテナンスを特長とした高い生産性を目指したハイスループット質量分析計です。
JEOL独自のイオン化技術であるDART™ (Direct Analysis in Real Time) によって精密質量情報が迅速に得られ、またエレクトロスプレーイオン源 (ESI) を備えるLC-MSシステムや ColdSprayイオン源 (CSI) へ容易に変更できるため、有機化学や材料科学といった幅広い研究ニーズにお応えします。
特長

DART™

さまざまな形態・状態の試料を、前処理無しで、DART™ イオン源にかざすだけで、精密質量マススペクトルをリアルタイムで得ることができます。通常の分析機器では扱うことのできない、不定形の試料や「汚い」試料もそのまま分析できます。
LC-MS

標準構成のエレクトロスプレーイオン源 (ESI) により、LC-MSシステムとしても運用可能です。また、大気圧化学イオン源 (APCI、オプション) を構成することで、より幅広いLC-MSアプリケーションに対応します。
自動化システムによって精密質量が誰でも自動で得られ、堅牢性・メンテナンス性の高さからダウンタイムを極小に抑えた生産性の高いシステムです。
ColdSpray

ColdSprayイオン源 (オプション) を装着することにより、自己組織化超分子、ある種の有機金属錯体、短鎖の二重鎖DNAなど、極めて熱分解し易い試料を分析することができます。
ColdSprayイオン源は、徳島文理大学香川薬学部 山口健太郎教授らにより開発された手法であり、科学技術振興事業団 (JST) のプロジェクトの成果のひとつです。
マルチイオン化をサポートする容易なイオン源交換
高容量な真空排気システムにより、DART™を装着するための追加インターフェイスが不要なためESIからDART™への切り替えも簡単です。このためAccuTOF™ LC-ExpressとDART™ イオン源のコンビは、低極性から高極性まで、幅広い試料を分析することが可能であり、キャリーオーバーも極小に抑えられています。

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LC-MS,DART: JMS-T100LP AccuTOF™ LC-Express 大気圧イオン化飛行時間質量分析計