ライカ EM TP ティッシュプロセッサーは、電子顕微鏡 (EM) 試料と光学顕微鏡 (LM) 試料、両方の樹脂処理に使用できます。
基本ユニットとそれに追加されるEMまたはLM処理用の付加装置から構成され、EMとLM処理付加装置は簡単に交換できます。
試料調製のプログラミングは、使い易いタッチ式コントロールパネルから入力します。プログラムに名前を付けて保存も可能で、使用する試薬もリストの中から自由に選択できます。
また、タッチ式コントロールパネルには、各種表示や機器作動中でも一時停止や再開、時間延長などのプログラム変更が可能です。
特長
EM処理
1回の工程で24本のポリプロピレン製バイアル (20ml) を処理できます。バイアルはカルーセルの穴にねじ込み方式で固定されます。
試薬はカルーセルにセットされたバイアルに充填します。有害試薬の場合はバイアルごとキャップでシールしてからEM TP に移すことができます。加熱・冷却ユニットはワンタッチで後ろへ倒すことが出来るので、カルーセルを容易に着脱可能です。また、加熱・冷却ユニットの予熱/予冷機能により、試薬は適正な温度に達してから試料に接触します。
LM処理
大きな試料や多くの試料を樹脂処理する場合は、カルーセルに100ml バイアルを12本まで装着できます。
脱灰される骨の様に大きい試料を入れられるLMカセットホルダーがあります。
自動化により比較可能性を確保する
手作業でサンプルを準備するときに自然に発生する不整合のリスクを排除します。完全自動化により、手動処理がおおよそ75%削減されます。実験の処理ステップは簡単にプログラムでき、システムによって自動的に実行されます。結果の比較可能性を信頼し、時間を節約します。
EM処理とLM処理を自動的に区別します
すべての実験ステップは、プログラム、保存、および再ロードできます
サンプルは、希望の温度と攪拌速度でバイアルからバイアルに自動的に輸送されます
1回の実行で複数の組織を処理する
1つの設定のみで複数の種類の組織を比較します。さまざまなサイズのサンプルバスケットを使用すると、標本を積み重ね、同時に処理することができます。スループットを向上させ、実行のたびにサンプルを無駄にしないようにします。
環境条件を維持する
サンプルを安定した環境に保ち、組織と接触するすべての試薬を目的の温度に保つことができます。ヒーターとクーラーのシステムにより、開始または終了が遅れている場合でも、温度を+ 4°Cから+ 60°Cの間に設定および維持できます。EM処理の場合、システムは次の試薬バイアルの予熱と予冷も可能です。
仕様・オプション
本体 | (W)360×(D)540×(H)280mm 29kg |
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梱包時 | (W)570×(D)1130×(H)750mm 35kg |
消費電力 | 100VAC 50/60Hz 100W |
撹拌速度 | 0.1 Hz 0.25Hz 0.5Hz 1Hz 2Hz |
温度範囲 | 4~60℃ (EMバイアルの場合は加熱・冷却機能を使用) |
処理容量 | EMバイアル (20ml) 最多24本/サイクル LMバイアル (100ml) 最多12本/サイクル |
プログラム | プログラム : 20個まで保存可能 試薬リスト: 200種類まで記憶可能 プログラムステップ時間: ~99時間59分 |