SpiralTOF™を用いたペプチドのMS/MS 測定例2
MSTips No.180
Renin Substrate tetradecapeptide (porcine)の [M+H]+ (m/z 1758.93)のプロダクトイオンスペクトルをJMS-S3000 SpiralTOFのTOF-TOFモードで測定しました。Renin Substrate tetradecapeptideは、配列中にロイシン及びイソロイシンを持ちますが、ロイシンとイソロイシンは構造異性体であるため、aイオンやyイオンなどのペプチドの主鎖が開裂したイオン間の質量差からは識別できません。しかし、高エネルギーCIDでは主鎖が開裂した上で側鎖が脱離したイオン(dイオン)も観測されるため、識別することが可能となります。そこで、本実験では、JMS-S3000 “SpiralTOF” TOF-TOFオプションを用いて、高エネルギーCIDで特徴的に見られる、アミノ酸側鎖の構造を反映したフラグメントイオンによるロイシン・イソロイシンの判別が可能か確認しました。併せて、ペプチド内に含まれるアミノ酸の種類を同定できるインモニウムイオンを明確に観測できるか確認しました。
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