多環芳香族炭化水素(PAHs)のGC/QMS(SIM法)測定
MS Tips No.115
多環芳香族炭化水素 (Polycyclic Aromatic Hydrocarbons; PAHs) とは、ベンゼン環を 2 つ以上有する芳香族炭化水素の総称であり、例えばベンゼン環を 2 つもつ Naphthalene、3 つもつ Antracene などがあります。PAHs は原油中に存在しており、原油及び灯油 ・ 軽油などの原油製品の燃焼により環境中 (水環境、大気など) に放出されます。MSTis No.114 では SCAN 法における PAHs 測定の基礎検討を行い、良好な感度、再現性、相関性が得られたことを報告しました。しかし、一部の PAHs では微量濃度での再現性 (C. V. ) が 10 % を超える成分もありました。そこで今回 JMS-Q1000GC を用いた SIM 法により、PAHs の感度、再現性、相関性について検討し、微量濃度においても良好な再現性が得られましたので報告します。
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