残留性有機汚染物質 (POPs)の高分解能SIM測定
MS Tips No.127
2001 年 5 月に採択された「ストックホルム条約」では、環境中での残留性が高い PCB や Dioxin 等の POPs (Persistent Organic Pollutants、残留性有機汚染物質) に関して、製造及び使用の廃絶、排出の削減、これらの物質を含む廃棄物等の適正処理等を規定しています。その中で製造、使用の原則禁止物質としては、Aldrin、Chlordane、Dieldrin、Endrin、Heptachlor、Hexachlorobenzene、Mirex、Toxaphene、PCB があり、原則制限物質としては DDT があります。非意図的生成物質の排出の削減物質としては Dioxin、Dibenzofuran、Hexachlorobenzene、PCB があります。また今後追加されることが検討されている化学物質としては、短鎖塩素化パラフィン、PFOS、HCH などがあります。今回 JMS-800D を用いた高分解能 SIM 法により、POPs 測定における感度、ダイナミックレンジ、検量線の直線性について検討しましたので報告します。
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