規制薬物GHB(デートレイプ薬)の即時検出
MSTips No. D001 Application Note for DART
γ-hydroxybutyrate(GHB)は即効性の中枢神経抑制薬です。1990 年の米国 FDA による禁止令以前には滋養薬として販売されていましたが、これとは別に強壮多幸化薬として乱用されている実態がありました。なぜなら、この GHB は無色、無臭であり、疑いを持たない被害者のアルコール飲料に入れることができるからです。また、GHB の過剰摂取は呼吸抑制や昏睡といった深刻な結果をもたらします。したがって、米国では 2000 年 3 月に GHB を第 1 種規制物質に分類しました。GHB の迅速検出は厄介です。ひとつには GC/MS や LC/MS による方法では時間がかかりすぎることが挙げられます。また、 GHB のための比色アッセイ法が開発されましたが、エタノールが GHB のような比色反応を見せるためにその使用に制限があります。これに対して、DART(Direct Analysis in Real Time)イオン源を装備した飛行時間質量分析計 JMS-T100LC“AccuTOF™” は、物質表面、尿中またはエタノール中の GHB を負イオン(C4H7O3-, m/z103.0395)にて迅速に検出することが可能です。このとき、溶媒抽出や拭き取り、あるいはクロマトグラム法は一切必要ありません。その検出例を以下に示します。
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