マウス腎臓の超広域透過電子顕微鏡像
EM2020-10
SiN Window Chipの上に載せたマウス腎臓の超薄切片試料を、自動モンタージュシステム「Limitless Panorama (LLP)」機能を使用して撮影しました。
フラットでグリッドバーの無いSiN Window Chipの上に載せた切片は、皺が無い状態で全域を観察することができます。この広域視野を高精細に記録するために、LLPを用いてピクセルサイズが約 5.6 nm/pixel の倍率で自動モンタージュ撮影 (96×90枚) を行いました。こうして得られた画像は、約200億ピクセルの画素を持ち、糸球体の基底膜構造を観察できる解像度を維持しつつ、腎臓皮質領域全体 (糸球体の分布や尿細管のネットワーク) を観察することができます。
下記画像は、LLPにより撮影された広域画像を、Webブラウザで閲覧できるように加工したものです。画像をクリックすると、広域画像閲覧用の新しいタブが開きます。
Sample : Mouse kidney
Imaging Device : JEM-1400 / Matataki Flash Camera (2,048 x 2,048 pixels)
Image acquisition area : H 800 μm x W 760 μm with 8,640 (H 96 x W 90) images
Pixel size of the image : 5.6 nm/pixel
Total number of the pixels : 20 Gigapixel
Acceleration Voltage : 80 kV
Data provided by
RIKEN Center for Integrative Medical Sciences
Department of Nephrology, Graduate School of Medicine, Kyoto University
Dr. Oguchi
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