多モードキャビティ(ES-MCX1A)のご紹介-その2-
ER150002
多モードキャビティ(ES-MCX1A:矩形TE104モード)には、以下のような用法があります。
- スピン濃度の定量
- スピン-スピン結合定数を用いた磁場校正
- g値の相対比較
- バックグラウンド信号の分離
図1に示すように多モードキャビティに付属している磁場バイアスコイルに直流電源を接続すると重なりあうESR信号をシフトさせ分離することができます。図2は、Mn2+/MgO とCr3+/MgOのESR信号を示しています。近接したg値をもち本来重なりあうESR信号が(図2(A))、磁場バイアスをかけることで、明瞭に区別することができます(図2(B))。磁場シフト方向を変える場合は、プラスとマイナスの極性を入れ換えます。
図2. 磁場バイアスを利用したESR信号の分離
