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濃度によるESR信号の線形変化

ER220002

ER220002

測定例 - TEMPOL

ESR信号の線形と線幅は、試料の状態 (気体、液体、固体、濃度など) の影響を受けて変化します。溶液のESRでは温度を下げて測定すると試料の粘性が高くなるにつれ、ラジカルの分子運動が抑制されESR信号の線形も変化します。測定例はアプリケーションノートER210002をご参照ください。
今回は、TEMPOLの粉末を超純水に希釈した際の濃度によるESR信号の線形変化をご紹介します。各ESR信号は倍率以外は同条件にて測定しました。TEMPOLの粉末を測定すると、g=2.0070 付近に 1 本線が観測されました。超純水にて0.2 mol/Lに希釈すると同様に1 本線が観測されました。さらに0.1 mol/Lに希釈するとESR信号の分裂が確認され、0.02 mol/Lではg=2.0057 付近に窒素核による3本線の分裂が観測されました。試料中のラジカルの濃度が大きくなると、ラジカル間での電子交換が頻繁に起こることにより、信号が平均化され超微細構造の消失が起こります。超微細構造をもつ試料では、その分裂を観測するために適切な濃度に希釈する必要があります。

図1. 濃度によるESR信号の線形変化

 

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