高磁場MQMASの有効性
NM070008
NMRにおいて磁場が高くなると分解能と感度が向上することは良く知られていますが、固体NMRにおける無機化合物の解析では、線幅・線型に大きな影響を及ぼす四極子相互作用が磁場に反比例しているため、分解能と感度はより大きく向上します。
高磁場化による分解能と感度の向上は、一次元測定だけではなくMQMAS法のような二次元測定でも効果的に働くため、MQMAS測定を行う際にも出来るだけ高磁場を用いて測定することが望ましいと言えます。
試料:RbNO3
装置:JNM-ECA400、JNM-ECA930