プリント基板断面:機械研磨とCP加工の比較
SM2021-02
目的: SEMの断面作製方法として、機械研磨とCP加工を比較する。
機械研磨面とCP加工面の比較
機械研磨面 (アルミナ 粒子径 0.05 μm) |
CP加工面 (CP加工条件: 6 kV) |
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SEM像 反射電子像 |
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研磨傷 (横筋) |
有り (研磨による傷が残っている) |
無し |
汚染 (黒点) |
有り (Au層やCu基板に研磨砥粒が残留している) |
無し |
特徴 | • チャネリングコントラストが観察できる • ボイドの観察ができる |
まとめ
CP加工では、研磨傷や残渣物の無い綺麗な面が得られる。
<CP加工に有効な試料>
- 研磨傷や研磨砥粒が入り込みやすい柔らかい材料
例)銅合金、金、アルミニウム合金のような柔らかい金属、高分子材料 等 - 空隙やボイドのある材料
例)セラミックス 等 - 積層構造のある材料
例)めっき、電子部品の接合部、食品の包装材 等
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