Comprehensive 2DGC/TOF-MSへのソフトイオン化法適用(2) : 灯油、軽油試料におけるGC×GC/FI測定
MS Tips No.117
Comprehensive 2D GC(GC×GC)システムは極性の異なる2種類のカラムを直列接続したものを用い、1st カラムで溶出した成分を一定間隔毎にトラップし、トラップされた成分を 2nd カラムで高速分析する連続的なハートカットシステムです。そのため従来のキャピラリ GC よりも高い分離能を有し、多成分系での測定において強力なツールとなり得ます。GC×GC では、通常のキャピラリ GC に比べて得られるクロマトグラムのピーク幅が非常にシャープなため、高速取り込み可能な検出器が必要となります。AccuTOF™ GC はスペクトル記録速度が最高25スペクトル / 秒であり、GC×GC での測定が可能な高速測定能力を備えています。今回 GC×GC/TOF-MS システムにおいて、ソフトイオン化法である FI 法を適用し、基礎的な検討を行ったところ、GC×GC/FI 法における高分離測定と、精密質量測定を同時に達成したので報告します。
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