µCTによる3D構造解析 ~ 冷凍室を使用したアイスクリームの測定解析 ~
µCT-AP009
冷凍試料のX線CT撮影は測定チャンバー内を長時間冷凍状態に保つ必要があります。
今回、-20℃の冷凍室に設置されたµCT装置を用いて保管状態(保管時の温度変化)が異なるアイスクリームを測定し、3D構造解析を行い内部構造の違いを確認しました。(測定は冷凍室内で行い、解析は常温下のコンピュータで処理しました。)
測定条件

図1. µC装置画像
表1. 測定条件

解析範囲
直径30mmホルダーにアイスクリームをSETして測定後、X:500µm Y:500µm 高さ3.5mmの範囲を解析

図2. 解析範囲
2Dスライスデータ比較

3D結晶サイズ分布解析 (結晶サイズ別に色を付けたカラーマップ3D画像)

図4_c. 結晶サイズ分布グラフ(比較)
3D結晶間隔(空隙)分布解析 (結晶間隔別に色を付けたカラーマップ3D画像)

図5_c. 結晶間隔分布グラフ(比較)
数値的評価~食感へ
2Dスライスデータ及び3D構造評価結果から「保管温度変化小品」の方が殆どの評価項目で低値を示し、結晶構造の細分化を確認できました。食感は「保管温度変化大品」の方が味の余韻を感じ、「保管温度変化小品」の方が口溶けが早い印象でした。「保管温度変化小品」の口溶けの早さは、空隙率の増加及び結晶サイズの細分化に起因している印象でした。
表2. 評価結果表

