生体分子研究向け高感度低温プローブ「SuperCOOL MARVEL HCN」を発売
公開日: 2026/08/24
日本電子株式会社(代表取締役社長兼CEO 大井 泉)は、核磁気共鳴分光法(NMR)用の液体窒素冷却低温プローブ「SuperCOOL MARVEL HCN」を発売します。
本プローブは、1H/19F、13C、15Nに対応したトリプルレゾナンス機能を備え、タンパク質やペプチド、核酸などの生体分子研究に幅広く利用できます。初期モデルは600 MHz NMR装置向けとして提供し、2026年8月24日より販売を開始します。
生体分子解析に適した高感度三重共鳴低温NMRプローブ
SuperCOOL MARVEL HCNは、2024年に発売したSuperCOOL MARVELシリーズの技術をベースに開発された液体窒素冷却型低温NMRプローブです。低温プローブ向けに最適化された最新の高周波回路設計を採用し、優れた感度性能を実現しています。 HCNモデルでは、この高感度技術を継承するとともに、1H/19F、13C、15Nに対応した三重共鳴プローブとして設計されています。これにより、ライフサイエンス分野で注目されているタンパク質、ペプチド、核酸などの生体分子試料の解析に適した性能を発揮します。
Figure 1. a) SuperCOOL MARVEL HCN. b) 一次元 15N HSQC スペクトル (積算4回)の比較、試料:13C/15N 標識0.35 mM ユビキチン、SuperCOOL MARVEL HCN (青色)、 室温HCNプローブ(紫色). c) 同試料による三次元CBCA(CO)NH スペクトル (積算8回、測定時間2.0 時間, NUS=12.5%) 3次元表示ならびに 15N軸から投影した 1H-13C スペクトル.
主な特長:高感度三重共鳴プローブ
SuperCOOL MARVEL HCNは、1H/19F観測に最適化された、1H/19F、13C、15N対応の三重共鳴プローブです。2Hデカップリング機能を備えるとともに、1H/19Fおよび13Cチャネルに専用の低温プリアンプを採用することで、当社従来の室温HCNプローブに比べ約2〜3倍の感度向上を実現しました。これにより、タンパク質やペプチド、核酸などの生体分子試料に対する多次元NMR測定を効率よく実施することが可能です。さらに、最大60 G/cm(10 A)のパルス磁場勾配機能を備え、生体分子試料を対象とした各種多次元NMR測定を高効率に実施することができます。
