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材料のESR – 塗料の劣化評価 ③ -

ER180009

熱による塗料のESR信号の変化−2

試料は、HALS配合の白色、黒色、黄色、青色の塗料を用いて、180°Cにて加熱しながらESR測定しました。同様の試料を用いたその他の実験はアプリケーションノートER180007 , ER180008 をご参照ください。試料は加熱後に少し黒くなっていることが確認されました(図1)。加熱することにより、全ての試料からg=2.006付近にニトロキシドラジカルに由来するESR信号が観測されました(図2)。図3は、観測されたESR信号強度(低磁場側)を重量換算した値を縦軸に、加熱時間を横軸に示しました。

  • 白色と黒色の塗料は、加熱時間とともにESR信号が大きくなる傾向が観測されました。
  • 青色の塗料は、加熱から約76分で、ESR信号強度が最大になり、それ以降は減少する傾向が観測されました。
  • 黄色の塗料も、加熱時間と共にESR信号強度が大きくなる傾向が観測されました。
    黒色と白色の塗料と比べると約50分付近から、ESR信号の変化の度合いがゆるやかになっています。
→ 塗料に含まれる酸化防止剤などの混合物の違いにより、劣化の進行度合いも異なる可能性があります。
試料

図1. 試料


観測されたESR信号

図2. 観測されたESR信号

各試料の加熱によるESR信号の変化

図3. 各試料の加熱によるESR信号の変化

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