Close Btn

Select Your Regional site

Close

ダイオキシン類

ダイオキシン類は、化学物質の焼却や製紙工程における漂白の際などに非意図的に作られる物質であり、ポリ塩化ジベンゾ-p-ジオキシン(PCDDs: Polychlorinated Dibenzo-para-Dioxins)、ポリ塩化ジベンゾフラン(PCDFs: Polychlorinated Dibenzofurans)、コプラナールポリ塩化ビフェニル(Co-PCBs: Coplanar-Polychlorinated Biphenyls)の総称です。
これらの物質は残留性有機汚染物質(POPs)とみなされており、 世界保健機関 (WHO)の研究では、環境中に存在した場合の健康リスク(発がん性、免疫毒性)が示されています。そのため、ダイオキシン類が土壌やばいじん、飼料などに含まれていないか確認する必要があり、世界的に分析が行われています。

ダイオキシン類の構造と毒性

ダイオキシン類の構造

ダイオキシン類の構造は、2つのベンゼン環を有し、塩素の置換数と置換位置により、数多くの異性体が存在します。毒性は、WHOにより最も毒性が強い2,3,7,8-TetraCDDを1とした時の係数(毒性等価係数:TEF)として示されています。PCDDs7種類、PCDFs10種類、Co-PCBs12種類が毒性があるとされています。

 

ダイオキシン類の分析方法

一般的な分析方法としては、JMS-800DなどのGC-HRMSにより測定が行われています(JIS K0311、JIS K0312)。また、ダイオキシン類の定量解析では、塩素の置換数による同族体とその異性体が数多く存在するため、一般的な定量解析とは異なり同位体希釈法が用いられます。また、毒性の弱い塩素化体については、グループ検量線を用いる必要があります。そのため、我々はダイオキシン類専用の解析ソフトウェア"DioK"を提供してきました。 一方、近年ヨーロッパなどの諸外国では、JMS-TQ4000GCなどのGC-MS/MSによる測定も認められています(EU589/2014)。そこで、我々はMS/MSデータの解析が行えるダイオキシン類専用の解析ソフトウェア "TQ-DioK"を新しく開発しました。これにより、JMS-800Dにより取得された測定データはDioKで解析し、JMS-TQ4000GCにより取得された測定データはTQ-DioKで解析できます。

 

ダイオキシン類分析に適応する当社の装置

目的に応じた適用装置の目安を示します。詳細な用途に関しては、各装置のカタログ、技術資料等をご参照いただくか、弊社窓口へお問い合わせください。

JMS-800D UltraFOCUS™ダイオキシン類分析専用質量分析計

JMS-TQ4000GC UltraQuad™ TQガスクロマトグラフ三連四重極質量分析計

閉じるボタン
注意アイコン

あなたは、医療関係者ですか?

いいえ(前の画面に戻る)

これ以降の製品情報ページは、医療関係者を対象としています。
一般の方への情報提供を目的としたものではありませんので、ご了承ください。