「Zeta ゼータ」 第6世代のハイエンドGC-QMSついに登場
日本電子の新世代ガスクロマトグラフ四重極質量分析計 (GC-QMS) システム
JMS-Q1600GC UltraQuad™ SQ-Zetaは、長年培ってきたQMS技術を結集させた
第6世代のハイエンドGC-QMSです。
環境、水質、農薬分析といった定量分析から、材料、におい分析といった定性分析まで
幅広い測定・分析ニーズに対応した究極の高性能・汎用型GC-MSです。
特長
高い感度と圧倒的なダイナミックレンジを実現
装置検出限界: IDL<5 fg
OFN 20 fgをSIMモードで連続8回測定し、得られた抽出イオンクロマトグラムの面積値とその再現性より装置検出下限を算出したところ、2.6 fgを達成しました。

広いクロマトグラムダイナミックレンジ
OFN 0.005 ~ 1,000 pgを標準EIイオン源のSIMモードで測定したところ、検量線の決定係数は0.999以上を示す良好な直線性が得られました。5桁以上を有する広いダイナミックレンジは定量分析のみならず、濃度差のある混合試料の定性分析においても有効です。

自動SIM条件作成機能
Peak Dependent SIMで簡単・高感度な定量分析
今まで煩わしかったSIMグルーピング作業を行う必要はもうありません。
自動SIM条件作成機能Peak Dependent SIMは最適なSIMグルーピングを自動で設定します。誰でも簡単に最適化したSIM条件で測定を行うことができます。
SIM測定における1グループあたりのチャンネル数は100、グループ数は500まで設定可能です。

ソリューションを拡げるユニークなイオン源
高性能EIイオン源: Enhanced Performance Ion Source (EPIS) (オプション)、
装置検出限界: IDL<1 fg
EPISではイオン源チャンバーを改良することで高感度化を達成しました。EPISにおける装置検出限界はIDL<1 fg (OFN 5 fg 注入、8回測定) です。業界最高レベルの感度は、
微量成分分析
濃縮作業の簡略化、試料導入量の低減 (汚染低減)
といった様々なメリットを生み出します。定量分析のみならず定性分析にも活用いただけるオプションEIイオン源です。

OFN 5 fgをSIMモードで連続8回測定し、得られた抽出イオンクロマトグラムの面積値とその再現性より装置検出下限を算出したところ、IDL 0.6 fgを達成しました。
光イオン化法 EI/PI共用イオン源 (オプション)
光イオン化 (PI) 法は、真空紫外線 (VUV) ランプを用いたイオン化法であり、EI法 (ハードイオン化法) とPI法 (ソフトイオン化法) を組み合わせた共用イオン源として使用できます。EIフィラメントのON / OFF、PIランプのON / OFFを行うだけで、EI法とPI法の切り替えが可能です。
特長
イオン源交換不要
真空解除不要
試薬ガス不要
主に定性分析向け

PI使用時はランプ: ON、フィラメント: OFF
EI使用時はランプ: OFF、フィラメント: ON
EI / PI共用イオン源の概要図


発泡スチロールのPy / GC-MS測定結果
紫外線を強く吸収する芳香族炭化水素は、PI法で優先的にイオン化されるため、高感度に分子イオンを検出可能です。
充実したソフトウェア群
統合定性解析ソフトウェア "msFineAnaysis iQ"
ライブラリー検索だけの定性分析から脱却!
ソフトイオン化法データを組み合わせた1ランク上の定性解析を実現
GC-TOFMS専用統合解析ソフトウェアmsFineAnalysisで培ったノウハウをQMSデータ解析に適用させたmsFineAnalysis iQの登場です。
msFineAnalysis iQは、EIマススペクトルを用いたライブラリー検索と、ソフトイオン化マススペクトルを用いた分子量確認を組み合わせた、自動定性解析ソフトウェアです。ライブラリー検索結果にソフトイオン化マススペクトルの解釈を加えることで、従来のライブラリー検索だけの定性解析結果に比べて、同定確度の向上が期待されます。

統合解析ワークフロー
msFineAnalysis iQでは、以下の作業を自動で行います。
ピーク検出 (デコンボリューション or TIC ピーク検出)
EIとSIデータの紐づけ (リンク)
ライブラリー検索 (EI)
分子イオン探索 (SI)
ライブラリー検索結果の絞り込み (EI、SI統合)
統合解析結果の提供
ライブラリー検索だけの定性分析から脱却し、1ランク上の定性解析結果を、自動で迅速に提供いたします。
msFineAnalysis iQ はオプションソフトウェアです

統合解析結果画面
個別マススペクトル解析画面
統合解析結果画面では、EI法及びソフトイオン化 (SI) クロマトグラムデータと、クロマトグラム情報、スペクトル情報、ライブラリー検索と分子イオン解析結果を合わせた統合解析結果の確認が可能です。解析結果一覧で各行をダブルクリックすると、個別マススペクトル解析画面が起動します。
ここではライブラリー検索結果と分子イオン解析結果に対して、確認及び再解析が可能です。
新感覚の制御ソフトウェア "MSPRIMO™"
測定、装置制御、解析作業との連携が可能な マルチファンクションシーケンス

MSPRIMO™ は、測定、装置制御、解析作業指示が行える、マルチファンクションシーケンスを搭載しています。作業開始を時間設定できるため、自由な作業スケジューリングが可能です。測定終了後の装置シャットダウン、連続測定の任意位置でのチューニング、測定済みデータへの定量解析実施、など、日々の分析業務をサポートします。

測定 (分析) のみならず、装置起動や停止などもスケジューリング可能です。
実績ある多成分定量解析ソフトウェア "Escrime™"
充実した定量解析機能を搭載!
定性解析までもフォローします
多成分定量解析ソフトウェアEscrime™ では、クロマトグラムピークの面積計算、検量線の作成、定量値の算出を自動で行うことはもちろん、その後の面積計算範囲の個別設定、一括変更、定量イオンの変更が行え、定量計算処理にかかる時間を大幅に短縮できます。
定量条件作成及び解析は、MSPRIMO™ との連携が可能です。より簡単に、効率よく解析作業を実施いただけます。定量解析結果のレポートフォーマットは、目的・用途に応じて自由にカスタマイズ可能です。Escrime™ は多試料、多成分の定量解析に必須のソフトウェアです。


レポート出力例
複数検体に含まれる成分ピーク、または一検体中の複数成分ピークを同一画面上に表示できます。また、ピーク面積計算範囲を同時に変更でき、多検体が一括に処理できます。
更なる分析への広がり
ダイレクトMSプローブ (オプション)
GCでは難しい高沸点成分の測定はダイレクトMSプローブを用いた測定が有効です。
UltraQuad™ SQ-Zetaでは2種類のダイレクトMSプローブを選択できます。試料の形態や物性、目的に応じてプローブを選択します。

直接導入プローブ/C
(Direct Insertion Probe: DIP)
固体試料をそのままガラス試料管に導入して測定可能です。
高沸点化合物 / 溶媒に溶けにくい試料に最適です。

直接導入プローブ/F
(Direct Exposure Probe: DEP)
溶媒に溶かすか分散させた試料を先端のフィラメントに塗布します。
高沸点化合物 / 熱不安定化合物に最適です。
化学イオン化法 CIイオン源 (オプション)
化学イオン化 (CI) 法では、試薬ガスと試料分子とのイオン分子反応によりプロトン付加分子を生成するイオン化法です。試薬ガスにはメタン、イソブタン、アンモニアなどが使用されます。
CI法では、ポジティブモードとネガティブモードでの測定が可能です。一般には、ポジティブモードは分子量確認などの定性分析に使用されます。ネガティブモードは、PCBなどの含ハロゲン化合物の定量分析に使用されます。
特徴
試薬ガス必要
ポジティブモード
ネガティブモードが可能


関連リンク
新型ガスクロマトグラフ四重極質量分析計 JMS-Q1600GC UltraQuad™ SQ-Zetaを販売開始 - 性能と機能を追求したハイエンドGC-QMS -
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