新製品4Gが実現した高速・高分解能・高質量精度のGC-TOFMSです。
特長
Fast GC によるハイスループット分析
農薬100 成分を測定して得られたクロマトグラムです。Fast GC 測定(右上)により、クロマトグラム 分離を保ちながらも従来法(右下)の1/4 以下の時間で測定できます。50 スペクトル/ 秒の高速データ 収集システムが、ハイスループット分析を可能にします。
信頼性の高い組成推定
質量分解能:8512
No. | Measured accurate mass [Da] |
Error [mDa] |
---|---|---|
1 | 314.01028 | 0.36 |
2 | 314.01012 | 0.20 |
3 | 314,01080 | 0.88 |
4 | 314.00911 | -0.81 |
5 | 314.01017 | 0.25 |
6 | 314.01044 | 0.52 |
7 | 314.01051 | 0.59 |
質量精度:0.57 mDa
ニンジン試料抽出液にIprodione (C13H13Cl2N3O3: MW: 329) を100ppb 添加したサンプルを繰り返し7 回分析 フラグメントイオン(C12H10Cl2N3O3+)の精密質量を測定 |
実サンプル中の低濃度化合物においても、 高い質量精度が再現性良く得られ、 信頼性の高い組成推定が行えます。 |
広い質量範囲
FD イオン化法を用いてポリスチレン4000 を測定した結果、m/z 5500 以上のイオンも確認されました。AccuTOF™ GCv 4Gは、GC/MS分析に加えて、オリゴマー領域のポリマー分析にも威力を発揮します。
FD イオン化法においても測定時間1分以内の迅速分析が可能です。
EI/FI/FD 共用イオン源(オプション)
JEOL独自のEI/FI/FD 共用イオン源は、イオン源の交換なしにGC/EI、GC/FI、FD 測定を可能にし ます。真空解除によるダウンタイムのない生産性の高い分析を支援します。
EI とFI を組合せた定性分析
EIのマススペクトルから、ライブラリ検索を行えます。また、フラグメントイオンの組成推定から、構造情報も得られます。一方、FI では、検出された分子イオンから、分子量と分子組成の推定が行えます。これらEIとFIからの情報を組み合わせることで、ライブラリ検索のみに頼らない、確度の高い定性分析が可能になります。不純物などの未知成分の定性分析に威力を発揮します。
FI イオン化法とFD イオン化法
揮発性サンプルに適用可能なソフトイオン化法です。フラグメンテーションし易いフッ素系化合物においても、分子イオンが検出されました。
難揮発性のイオン液体においても、迅速に分子量情報が得られました。
仕様・オプション
質量精度 | 1.5 mDa or 4 ppm(r.m.s.) |
---|---|
分解能 | R ≧ 8000 (m/z 617) |
感度 | S/N ≧ 100 (OFN 1pg) |
記録速度 | 最大50 スペクトル/秒 |
質量範囲 | m/z 4 ~ 5000 |
イオン化法 | EI(+/-), CI(+/-), FI, FD, DEI(+/-), DCI(+/-) |
試料導入法 | GC, DEP/DIP 直接導入プローブ, FD プローブ |
アプリケーション
JMS-T100GCVに関するアプリケーション
GC-TOFMS Application: GCキャリアガスに窒素を用いた場合のEIFI共用イオン源およびPIイオン源の検出感度の確認
AccuTOF™ GC シリーズ 食品・香気アプリケーションノートブック
AccuTOF™ GC シリーズ 環境・食の安全アプリケーションノートブック
AccuTOF™ GC シリーズ 石油化学アプリケーションノートブック
AccuTOF™ GCシリーズ 材料・化学アプリケーションノートブック
GC-TOFMS Application: 熱分解GC-MSによる酢酸ビニル樹脂 2検体間の詳細比較 - 分散分析 Volcano Plotを用いて -
GC-MS Application: 代替キャリアガスとして窒素ガスを用いた場合の検出感度の確認
GC-MS Application: GC×GC-HRTOFMS を用いたアロマオイル分析 -AccuTOF™ GCv 4Gの性能の確認-