GC-MS: JMS-T200GC AccuTOF™ GCx-plus 高性能ガスクロマトグラフ飛行時間質量分析計
販売終了
新世代の自動解析システムにより
分析結果をハイスループットに提供
第5世代のガスクロマトグラフ飛行時間質量分析計
JMS-T200GC AccuTOF™GCx-plusは高分解能・高質量精度・高感度・高速データ取得・広い質量範囲を同時に実現した、新世代のハイエンドGC-MSシステムです。
新開発の自動解析システムは、ハイスループットで高精度な定性分析ソリューションを提供します。
特長
自動定性解析を実現する3つのTechnology
誰でも簡単に高精度な定性解析結果を取得するための新機能を搭載しました。
Technology 1: GC/EIとソフトイオン化データの統合解析
新世代の自動定性解析ソフトウェアmsFineAnalysisは、GC/EIデータとソフトイオン化法 (CI, FI, PI) データを組み合わせた5つの定性解析を自動で行います。
ライブラリー検索
分子イオンの探索
精密質量解析
同位体パターン解析
EIフラグメントイオン解析
従来のライブラリ検索だけの解析よりも高精度なGC-MS定性解析結果を提供します。データ解析における作業時間の短縮と、高精度な分析結果をお約束します。
Technology 2: リザーバー自動ON/OFF機能
バルブの開閉をソフトウェアから制御することが可能になりました。 質量較正(ドリフト補正)のための内部標準試料導入のタイミングを自由に設定することが可能です。
Technology 3: ドリフト補正マルチプル
ドリフト補正マルチプルによる多点補正により、高い質量精度が得られます。ドリフト補正マルチプルはリザーバー自動ON/OFF機能との連動が可能です。
測定前に予めドリフト補正に使用するイオンのm/zと内部標準試料導入タイミングを設定しておけば、測定後ドリフト補正が自動で実施されます。
測定データはドリフト補正済みとなるため、直ちに自動定性解析ソフトウェアmsFineAnalysisによる解析が可能です。
定性解析を支援する多彩なソフトイオン化とダイレクト分析
AccuTOF™ GCx-plus はEI法だけでなく多彩なソフトイオン化法が可能です。
多彩なソフトイオン化法は、msFineAnalysisを用いた統合解析でも活躍します。
2つの共用イオン源はEI法とソフトイオン化法の切り替えが真空を落とすことなく可能です。
またAccuTOF™ GCx-plus はDEP、DIP、FDといったダイレクト法での測定も可能です。GCによる導入が困難な揮発性の低い成分、高沸点成分などを、直接質量分析することが可能です。
GC-MS用 | 電子イオン化(EI)、化学イオン化(CI)、光イオン化(PI)、電界イオン化(FI) |
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ダイレクトMS用 | 脱離電子イオン化(DEI)、脱離化学イオン化(DCI)、電界脱離イオン化(FD) |
高速データ取得によりGCxGCにも対応
最高50スペクトル/秒のデータ取得速度を有しており、超高分離データが得られるGCxGC測定にも対応しています。勿論ソフトイオン化法でもGCxGC測定が可能です。
今まで成分分離を諦めていた複雑な混合サンプルの測定に最適です。
多種多様な前処理装置とのコラボレーション
AccuTOF™ GCx-plusは、JMS-Q1500GC(GC-QMS)と同様に様々な前処理装置と組み合わせた測定が可能です。 ヘッドスペース法、SPME法、熱分解法、熱重量分析法、などと組み合わせることで、アプリケーションの範囲が拡大します。
高い基本性能
高感度
微量成分の定性、定量分析が可能です。
オクタフルオロナフタレン(OFN) 100 fgをEI法で連続8回測定した際のEIC (m/z 271.9867) ピーク面積の繰返し精度をもとに、一定の信頼度を仮定して統計的に算出した装置検出下限 (IDL) は16 fgでした。
CV: 相対標準偏差 IDL: 装置検出下限
高質量精度
検出したイオンの精密質量解析から、イオンの化学式を得ることが可能です。
高分解能
数十ミリDaの近接マスピークを分離して検出することが可能です。
整数質量が同じ28Daのイオン4種を、高分解能により分離して検出しています。
分解能の低い装置では、これらのイオンは分離することができず1本のマスピークとして観測されるため、各イオンの組成と強度を正しく得ることができません。
AccuTOF™ GCx-plusでは数十ミリDaの近接マスピークを分離して検出することができるため、正しい定性・定量分析が可能です。
高速データ取得
最高50スペクトル/秒のデータ取得速度で、GCxGC測定やFastGC測定に対応しています。
広い質量範囲
AccuTOF™ GCx-plus は広い測定質量範囲を有しており、またGC を介さない種々のダイレクト法を備えているため、GCでは導入できない分子量の大きな試料の測定が可能です。
ダイナミックレンジ
最大4桁のダイナミックレンジを有しています。 GC-MSとして定量分析にも充分対応可能です。
分析をサポートするオプションソフトウェア
スペクトル解析ソフトウェア Mass Mountaineer
GCxGC解析ソフトウェア GC Image※1
ポリマー解析ソフトウェア Polymerix※2
統計解析ソフトウェア AnalyzerPro※3
GC Image社製
Sierra Analytics社製
SpectralWorks社製
装置外観写真にはオプションを含む場合がございます。
アプリケーション
JMS-T200GCに関するアプリケーション
GC-TOFMS Application: GCキャリアガスに窒素を用いた場合のEIFI共用イオン源およびPIイオン源の検出感度の確認
GC-TOFMS Application: msFineAnalysis Ver3における差異分析機能の紹介①
GC-TOFMS Application: msFineAnalysis Ver3における差異分析機能の紹介③
GC-TOFMS Application: msFineAnalysis Ver3における差異分析機能の紹介②
GC-TOFMS Application: 熱分解GC-HRMSによる酢酸ビニル樹脂の統合解析 ‐GC/EI、GC/ソフトイオン化法データを用いた統合解析手法の開発-
AccuTOF™ GC シリーズ 食品・香気アプリケーションノートブック
AccuTOF™ GC シリーズ 環境・食の安全アプリケーションノートブック
AccuTOF™ GC シリーズ 石油化学アプリケーションノートブック
AccuTOF™ GCシリーズ 材料・化学アプリケーションノートブック
関連製品
多成分定量解析ソフトウェア Escrime™
簡単且つ効率的な多成分一斉定量解析を実現!
GC-MS専用 多成分定量解析ソフトウェア Escrime™
多成分定量解析ソフトウェアEscrime™は、GC-MS用の定量・定性解析ソフトウェアです。JMS-Q1500GC, JMS-TQ4000GCに標準搭載しているソフトウェアですが、他のGC-MSで測定したデータも解析可能です (本ページ下部、適用機種を参照ください )。定量解析は、クロマトグラムのピーク面積計算、検量線の作成、定量値の算出を自動で行うことはもちろん、その後の面積計算範囲の個別設定、一括変更、定量イオンの変更も可能です。多検体・多成分でも簡単かつ効率的な解析ができます。定性解析は、少ない操作でライブラリーサーチ結果まで得ることができます。また、定性解析した結果を定量条件にドラッグ&ドロップ操作でコピーして使用することが可能です。